2018-01-01から1年間の記事一覧

大人になるということ

僕はきっと大人になるということをどこか勘違いしていたのだろう。それはたとえば思慮深く行動することを、人の目を恐れることと取り違えていたこと。それはたとえば忍耐強くなることを諦めがよくなることと取り違えていたこと。それはたとえば人を頼りすぎ…

心の抑揚

「世界の彩り」なんていうものは結局のところ、自分の心の抑揚に支配されているのではないか、ということに思い当たってからというものの、極彩色の世界に自分はどう対峙すればいいのか、態度を決めあぐねている。世界が極彩色に見えるくらいなのだから、た…

笑顔

人の笑顔というものはいいものだ。元気づけられる。 もちろん、「嗤う」顔ではない。「笑顔」のことだ。 あんな、闇を足に纏わりつかせてくるような「嗤う」顔のことを笑顔だなんて呼ぶことはない。紛らわしいなあ、どうして楽しさを表現するのも嘲りを表現…

レゾンデートル

自分の存在を定義することは自分自身でできることではないのだろう。 関わる人間の数だけ、「自分」は彼らの中にある。 関わる人間の数だけ、「彼ら」は自分の中にある。 だとしたら。 「自分」とは人々に映った像の集合なのだろうか。 自分自身は頑としてこ…

思考

遊びの時間の使い方が下手だ。 そもそも時間の使い方が下手だ。 昼からか夕方からが仕事であればその前ギリギリまで寝てしまう。 それだけはなんとしてでも直さなければいけない。 性格だとかそれも個性だとかそんな御託はいらない。 他ならぬ自分自身がそれ…

夏過ぎて

すっかり夏の暑さも緩んだ、といった様子だ。夜になれば、肌寒ささえ感じるようになった。このまま涼しくなってくれればいいのに、なんていう願いはきっと一筋縄では叶わないのだろう。ただ、この時期にはこの時期の味がまたあるのだから、それを堪能すると…

身体

精神面で元気になっても、身体には疲労が蓄積するものだ。東京遠征で精神面は随分とよくなったが、だいぶ体力を使ってしまっていたみたいで、今日は夕方まで寝てしまった。まあ何の予定もない日だったからいいが、いい加減進捗を生みたい。そんなことを思い…

帰京。

東京遠征を終え、京都の自宅へと帰ってきた。 移動や宿泊などのコストカットを図ったにもかかわらず相応にコストがかかったが、得られたものはそれ以上だと胸を張れる。 やっぱり、文を書いててよかった。この趣味でよかった。再追認だが思う。これはまぎれ…

創作

文が書きたい。書いたものを読みあって話したい。人と一緒に創作をするというのはそういった醍醐味もある。世界観共有、プロット共有など、同じものから人によって違ったものができるのを見るのも面白い。せっかく仲間がいるんだから、何かしらそういったこ…

欲望渦巻く東京の空

今日は涼しい。そんな朝を感じていた。お台場へ向かう途中もさほど苦ではないと思っていた。 そんな私の欲望はあっさりと裏切られた。 太陽が照り付けるわけでもないからこそ余計にねっとりとまとわりついてくる熱は一本ずつ足を阻む。そんな中にまた一時間…

早朝。

早朝の渋谷は悲惨だった。エレベーターから降りると頭を抱えてふらつくキャバ嬢が乗ってくる。道を歩くと道端で若い男が不思議な体勢で意識を失っている。どこの世紀末だよ。世界に名だたる大都市東京も、土曜の早朝は悲惨だった。それを尻目に俺は朝からト…

人間

コミュニケーションというものに感じていた困難さは、実はさほど大したものではなかった。というのも、相手の肩書やその他属性を意識の外に追いやって、目の前の相手のみを見て会話をすれば、その相手との会話におけるチューニングを合わせることはさして困…

残暑

立秋はもう過ぎたはずだ。日付を確認したわけではないが、たしかこれくらいの時期だった。今は残暑というわけだ。自分がこれまでに過ごしてきた夏を思い返せば、残暑と呼ばれる時期に入ってからのほうが明らかにそれ以前より暑かったことが多かったように思…

眠れない夜。

眠れない夜。 人はそれを、思い詰めることがある、だとか、気分がすっきりしない、だとか、そういった事柄の表象としてとらえているように思う。 しかしそれはあくまで連想されるだけで、別に必要条件でも十分条件でもない。何を思い詰めるでもなく、ただな…