眠れない夜。

眠れない夜。
人はそれを、思い詰めることがある、だとか、気分がすっきりしない、だとか、そういった事柄の表象としてとらえているように思う。
しかしそれはあくまで連想されるだけで、別に必要条件でも十分条件でもない。何を思い詰めるでもなく、ただなんとなく気が付いたら夜が明けていた、なんていうことも、少なくとも自分は多々経験してきた。今とてそうだ。何か悩みがあったわけではない。むしろあるのかも分からないくらいに不安が漠然と薄すぎて、具体的なもので悩んでみたいとまで思う始末だ。後悔していることといえば、この土日で何の勉強も進められていないことくらい。存分に楽しんだのだからそのくらいはまあいいだろう。筆が乗らないというのも、先日の会話で原因が分かって、今リハビリをしているところだ。
何が不安なのか、見つけたらまた不安になるだけなのに、何が不安なのかが分からないせいでまた不安になる、なんていう滑稽な事態に陥っている。不安に思うことを、むしろ心は求めているのではないかと言われても信じてしまいそうだ。不安なんていうものを、望ましくないもの、とはっきり決めつけてしまっているからこれが滑稽だと思えるのだが。恐怖とはまた違う不安という感情は処理に困るという点で自分にとって望ましくない。別に何かを恐れているつもりはないし、何か怖いものがそこにあるわけでもないのに、どうしてこうも一挙一動を鈍らせる程度に気を張らないといけないのだろうか。
ここまで書いて、こんなことを考えているから眠れないのではないかということにようやく思い当たった。遅すぎる。しかし眠れないものは眠れないのだから仕方ない。ブログを開設しようなんて思い立ったのも、眠れない夜の気まぐれなのだが、気まぐれにでもやろうと思えることなんだから何かの楽しみにはなるだろう。そういえば今はもうないもののかつて中学生頃だったかにもブログを書いていた。あの頃はなぜだか律儀に毎日何かを書いていた記憶がある。さすがに今となっては毎日書くなんていうほどの気力もないだろうが、時折思い出したように何かを書くようにはしていこうと思う。物書きのリハビリはここでもやれるはずだから。