欲望渦巻く東京の空

今日は涼しい。そんな朝を感じていた。お台場へ向かう途中もさほど苦ではないと思っていた。
そんな私の欲望はあっさりと裏切られた。
太陽が照り付けるわけでもないからこそ余計にねっとりとまとわりついてくる熱は一本ずつ足を阻む。そんな中にまた一時間近く密集して並び歩く。暴力的な太陽に当てられた人間の水分が呼吸を支配していく。それに抵抗しようとレモン炭酸水を飲むも、口を阻害する湿度を吹き飛ばすにはあまりに無力だった。
この時、とある三文字が脳裡をかすめた。
熱中症
その三文字は、持つ飲み物をポカリスエットに変えさせるのに十分な暴力だった。
蓋を開け、ポカリスエットを飲む。オアシスとはこういうものなのか。その感動からか、倦怠感がすっと落ちる。帽子をかぶり直し、京都大学の団扇を得意気に振る。それだけの力がまだ内にあることを感じさせてくれた。やっぱり暑いときはポカリスエットに限る。

思えば、以前に熱中症で体調を崩したときも、毎日のようにポカリスエットを飲んでいた。申し分程度に食べようと思っても、どうにも食欲が湧かない。栄養が足りず、弱る身体を救ってくれたのはポカリスエットゼリーとカロリーメイトだった。なぜだろうか、食欲がないときでもカロリーメイトだけはゼリー以外でも問題なく喉を通る。もしかすると、そういった状況も想定して作られているのではなかろうかと思えてしまうほどに、すんなりと食べられるのである。あの時自分が死なずに済んだのはきっとポカリスエットカロリーメイトのおかげなんだ。ありがとう大塚製薬